遅くなりました(。>ω<。)ノ
2012-13 F2 PROTO のインプレッションをアップします。
PROTOの構造詳細がわからなかったので、個人的な感覚で綴っています。
購入を考案中の方は参考にしていただけたらと思います。(。・ω・。)ノ
2012-13シーズン、F2SPEEDSTERは、WORLD CUP・EQUIPEに加えてセミカスタムボード「PROTO」をハイエンドモデルに冠した3ラインの展開となります。ワールドカップ総合優勝、オリンピック入賞などの輝かしい戦績を残しながら10年以上世界のトップシーンで活躍をしてきたマチュー・ボゼット氏をプロダクトチームアドバイザーに迎え、来季は革新的なフルモデルチェンジが行われました。とりわけPROTOは従前のSpeedsterラインの持ち味であるセンターから綺麗にたわむしなやかなフレックス、強力なエッジグリップを生み出す強い弾性を伴ったトーション、軽快なターンと素早い切り替えしを可能にする適度なリバウンディング等がさらに洗練され、長年F2を愛するスノーボードフリークの期待を裏切ることのないハイスペックボードとして誕生しました。
PROTO SL163/RS185のファーストライディングインプレッションは、ターン導入が極めてイージーかつコントローラブルでカービィングターン・ノーズスライドターン、どちらのターンでも、きっかけ作りを容易に行うことが出来ます。それは適正なノーズ形状、ボードに加わる外圧の不等部分分布などの設定変更で雪面に対する必用抵抗をボード自らが発生させ、従来、追及されてきた加速要素に背反的ともいえる減速要素(グリップ力増加)が生み出した効果です。
現在、主流となっているメタル素材を搭載したハンマーヘッド形状・テーパードシェイプのレーシングボードでは、ターン中盤から終盤でのエッジグリップは強力なものの、標準的な脚力・体重の日本人ライダーでは、アイシーなコースでその特徴的な硬いノーズフレックスが却って災いし、ターン始動時に弾かれて雪面を捉えきれないことから、ターン前半はスライドコントロールによる方向付けを必要とするライディングスタイルになってしまう傾向があります。この場合、大きなデメリットとして、ターンスピードが不均衡となりボードコントロールが困難になることがあげられます。一般的にレーシングボードは本来の特性としてターン中に強力なエッジグリップを発生させ、オートマテカリーかつ強制的に縦長なターン弧を描く性質が設えてあります。この特性から、始動からターン中盤へのスライドターンコントロールが的確に行われないとノーズが雪面を捉えきれず、テール側に体が引っ張られてしまいアンコトローラブルターン(暴走)に陥るパニックがもたされます。こういった経験を皆さんがお持ちではないでしょうか?また、この帰結として急激なエッジプレッシャーを加えてしまったり、粗雑なエッジワークを行なってしまって、ミスを誘発させる要因ともなります。
ターン弧はターン前半の角付けとラインどりにより概ね決まってしまいますが、ボード前半部のエッジが雪面を確実に捉え、しなやかにグリップしてくれるPROTOは、ライダーの意思を瞬時に読み取って、減速・加速のどちらのターンも容易にもたらしてくれることを可能としており、従来のレーシングボードとは一線を画した逸品となっています。
ターン中盤では、エッジの有効性を左右するコンストラクションファクターに追加されたチタンシート、振動吸収性に優れたソール素材を用いたトップシートがしなやかなフレックスと、強大な遠心力に負けないハイトーションを生み出し、その相乗効果とも云える粘着性のある強力なグリップ力に全身を託して、荒れたバーンでもボードに終始安定したプレッシャーをかけ続けることが可能です。更にターン後半に近づくにつれオートマティカルにボードが足元に引き寄せられるように戻って来て、まるでボードが次のターンへリーンしてくれるような感覚があります。これは、新たに変更が加えられた可変式キャンバーラインの効果とも捉えられます。また、回転性も極めて良好で、とりわけRS185はラディウス18mとは思えない程の操作性を得ています。
私が使用するPROTO・MIDIUMフレックスはラインの標準となるモデルです。オーダーの際は、ホームゲレンデとしているスキー場のスノーコンディションや、各個人のライディングスタイルによりフレックスパターンを選択したり、各種のプレート装着により不等圧の変更が可能です。(例:ソフトスノー、ハイウェイトの方であればハードフレックスのチョイスも視野に入れても良いのではと思います。)
是非、最新の技術が凝縮されたF2SPEEDSTERラインから皆さんがベストチョイスした各ボードを用いて、飛躍的なリザルトアップを標榜する来シーズンをお迎えください。
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